ABLActivity Based Learning
2015.02.26

スカラー候補生 定例プログラム

解剖して、食す

得体の知れない未知の生命体に遭遇した時、あなたならどうしますか?食文化の歴史から見ると、私たちの祖先は勇気をもって「食す」という選択肢を多くとってきました。もし人に好奇心がなければ、これほど多種多様な食材を生み出し続けることは不可能だったでしょう。その中には、初めて食べた人の勇気を称えたいと思う食材も山ほどあります。「イカスミ」もその典型的な食材でしょう。

 

2月のROCKETプログラムで与えられた食材は「イカ」。
お馴染みの食材ですが、イカスミを自分で取り出し調理した人は少ないのではないでしょうか。今回のミッションは墨袋を破らずにイカスミを取り出し、イカスミのパエリアを作ること。そして彩りと形を考えて一皿に美しくデザインすること。

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イカをさばくための方略を一切与えられない状態で、突如目の前に現れた5種類のイカ(スルメイカ、ヤリイカ、甲イカ、ヒイカ、アカイカ)。これらの食材を、食欲をそそる料理へと変容させることはある意味「冒険」です。墨袋はどれなのか?可食部はどこか?加熱の程度やカットの仕方はどうするか?

 

次々出てくる問題を解消する唯一の方法は、頭と手を動かすこと。子ども達にとって、イカを解剖して食すということは、未知への答えを自分の中から導きだすことを体感させてくれるものだったに違いありません。悪戦苦闘の末、完成した一皿の上には「自分だけが見つけ出した解」が躍動感をもって美しく盛りつけられていました。

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料理とは日常にあるとても小さな冒険。その冒険の中には、人の好奇心が新しいものを生み出していく瞬間がきっとたくさん詰まっているはずです。

 

 

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