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2018.09.27

イベントレポート

成果発表会が開催されました!


子どもたちが一年間活動して来たことを皆さんの前で発表する成果発表会が行われました。「さぁ、誰から発表する?」というディレクターの声に、我先にと言わんばかりの勢いで手が挙がります。その様子を一部お伝えしましょう。

ROCKETでは、子ども達の特性に合わせていくつものプログラムを展開しています(詳しくはプログラムのページへ)。その中に、特定の領域に興味関心がある子ども達が同じ興味を持った仲間とともに、探求していくSIGプログラムがあります。まずはSIG各領域の子ども達の発表をご紹介しましょう。

 

SIG数学物理3期生の小学5年生の子は、都内大学教授の指導の下、スーパー双子素数とウルトラ三つ子素数について研究しています。教授と未解決問題に挑戦し、学会で発表するまでの過程を発表しました。さらに、最近ではスーパー双子素数やウルトラ三つ子素数が仮に無限にあるとして、一定の範囲にどのくらいあるのか、プログラミングで実際の個数を調べつつ、ハーディ・リトルウッドの予想を参照して、個数の近似式を予想するという問題に取り組んでいるそうです。数学に興味のない子はポカンと口をあけて聞いている一方で、数学が得意な子は「どうやってマーケティングに応用していきますか?」とすかさず質問をしていきます。このバラバラ感がROCKETならではの雰囲気を生んでいます。

 

また、SIG Xのスカラー候補生の中には、映像に取り組んだ子ども達もいました。爆破シーンが得意な1期生は、特殊なCGを使ったハリウッド映画さながらの映像を上映して見せてくれました。

 

Created by NAGAFUJI RIKU (1期スカラー候補生)


脚本、監督、音楽をすべて一人で制作、変装して1人で何役も演じながらショートフィルムを作り続けている中学生もいました。好きが高じて制作のスキルも作品のクオリティも上がり、さらには社会との接続が増えて活動の場が広がりはじめています。自分のフィルムがいかに面白いかを伝えながら、アシスタントと資金援助をその場で募集するというのも、なんでもありのROCKETらしい一場面です。

 

Created by YAMASHITA HIKARU(2期スカラー候補生)

 

さて、ROCEKTには、PBL(Project Based Learning)という学び方もあります。自分の好きなことを仕事にしていく際には、物事をどう進めていくかが肝心です。2018年度は、古い車をレストアするというPBL車、最上級のおぼろ昆布を作るというPBL昆布、そして新幹線で最果てを目指すというPBL旅が実施されました。子供達はこれらのミッションを通して、人生の問題に立ち向う態度や方法や社会課題を考えていきます。

 

成果発表会当日のお昼、オイルで作業服を真っ黒にしながらエンジンや車体を修復してきたクーパーが、先端研にやってきました。子ども達が那須高原のガレージに眠る真っ赤のミニクーパーに魅せられ修復してきた真っ赤なミニ!果たして再び走ることができるのでしょうか!?

 

ディレクターが車に乗り、エンジンを回します。「ブルン、ブルブルブルルン、、、」軽快な音を立てて再びミニの息吹が吹き込み、走り出しました。その様子には子ども達は歓声を挙げ、走るミニを追いかけます。

 

 

レストアメンバーの1人である4期生は、3DCGのソフトをROCKETの申請制度で手に入れ、この日のために素晴らしい映像に仕上げてきました。PBLで実際に見て触れたからこそ作れる細部のこだわりが盛り込まれた作品でした。

Created by SAKURAI KEI (4期スカラー候補生)

 

そのほかにも、PBL昆布では先代からの技術を守り抜く師匠に教わりながら本物の技術を習得しようと必死に食らいつく想いで話を話す子どもたちもいました。

1年間様々なプログラムを受けながら、申請制度を利用したり、仲間と出会えたことで、自分のやりたいことを叶えてきたROCKETの子ども達。興味関心も年齢も違う彼らが一挙に集まり、分野の違う多様な活動報告を聞くチャンスは、子ども達に刺激を与える時間でもあります。

 

「もっと頑張ろう」と励まされた子もいれば、「自分はまだまだだ」と悔しく思った子もいたはずです。人の本気に触れながら、自分の生き方や学び方を見つめ直していける機会は世の中にそう多くはありません。自分の好きなことに邁進する仲間の姿に感化され、自分自身のやりたいことをさらに突き抜けてやっていこうと思える場、そんな切磋琢磨の雰囲気が自然と生まれてくるのもROCKETらしさだと感じました。

 

成果発表会は彼らが学んだ軌跡の集大成です。一年に一度の舞台を彼らがどう演出していくのか、来年の成果発表会が今から待ち遠しいです。

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