PBLProject Based Learning
2015.06.13

プロジェクトレポート

四国の山中に伝わる幻の発酵茶を探し、同じものを作れ!
プロジェクト茶

Pocket

プロジェクト茶チームは、6月13日から20日にかけて、スカラー候補生3名と共に、高知県の山の中、大豊町へ。

 

合宿前に、子ども達は幻の発酵茶が「碁石茶」であることを探り当てました。碁石茶は、江戸時代から四百年あまりに渡って、高知県長岡郡大豊町で作り続けられてきたお茶で、日本で唯一の後発酵茶です。碁石のような形をしているから碁石茶という名前がついたそう。

 

大豊町は山深く、限界集落といわれる高齢化の著しい場所です。そんな大豊町で代々、碁石茶を作ってきた農家に協力を得ることができました。合宿に入り、いざ畑へ。農家のおじいさんから「このお茶の葉を刈るよ」と示されたのは、山肌に貼りつくように植えられたお茶の木々。立っているだけで精一杯なほどの急勾配の畑で、カマを持って、枝ごと茶葉を刈り取ります。ある程度刈り取ったら、ワラで一括りにして、山を登り、茶葉の束を小屋へ運ぶ。その繰り返し。最初は元気に飛び回っていたスカラー候補生も、そのうち表情がなくなり、ゲッソリと。それでもまだ3時間しか作業していません。「農家ってこんなに大変なのか」とつぶやく姿も。

 

翌日からは、大きな蒸し樽で枝ごと蒸された茶葉を、葉と枝とに選別する作業。おばあさんたちに教えてもらいながら、枝や雑草などを退けていきます。一生懸命やっているのに、細かい枝は次々と見つかります。茶葉は昔からの菌が息づく室の中へ。いよいよ一次発酵の段階に入ります。小屋中へ敷き詰められた葉が室の中へ収まり、ホッとしたのもつかの間、次の蒸し樽から熱々の茶葉がザザーッと敷き詰められます。スカラー候補生たちはこの作業を一日中、行いました。

16-8

その後、東京に刈り取った茶葉を持ち帰り自分たちで碁石茶を作る一派と、大豊町に滞在しながら室の中で発酵する茶葉の観察を続ける一派、2つに分かれてプロジェクトは続きました。脈々と受け継がれてきた伝統と、その伝統を守る大豊町の人々の暮らし。そして四百年に渡って息づく菌や天候等、自然の塩梅によって進む発酵の過程。今回の旅を通して古くから守られてきたものを慈しむ気持ちに触れたような気がします。

 

さて、子ども達は「碁石茶」を作ることができたのでしょうか。結果はまたの機会に!

関連するプログラム