TTTop Runner Talk
2015.03.25

スカラー候補生 定例プログラム

数学の力は大統領にも勝る
西成活裕(渋滞学研究者)

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3月25日、26日に開催されたROCKETのトップランナー講義は、東京大学先端科学技術研究センターの西成活裕 教授による「数学の力は大統領にも勝る」。西成教授は数学・物理学のなかに「渋滞学」という新しい分野を切り拓き、社会問題である渋滞の解消に大きな影響を与えてきた方です。

西成教授は子どもの頃の夢を皮切りに、若い頃の経験をスカラー候補生たちに話しました。20代の頃、人や社会のために数学や物理で何ができるのかを考え続け、顔面麻痺になるほどに深く悩み、渋滞学に至ったことも。では、渋滞とはどういう現象か。

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オペラ歌手でもあるという艶のある声にのせて繰り広げられる軽快な語りに、スカラー候補生たちからは自然に笑いが湧き起こり、あっという間に西成教授の世界に惹き込まれました。そして、渋滞学のあまりの面白さに、スカラー候補生から次々と質問が飛び出して、なかなか講義が先に進まない場面も。

 

西成教授は語ります。数学は自然の摂理を表しているから、大統領など人が作ったあらゆるものに勝る。しかし、数学的に否定されること以外は、トップランナーを目指して、周囲の人が否定することをしなさい。人は新しいことをすると必ず否定するものだ。最初は苦労する。しかし、絶対に7年間諦めずに続けること。その間、そうとう大変な思いをする。でも、7年続けると、周りの人があいつ頑張っているな、と認めてくれるから。

 

最初はマイナスでいい。数年後にうまくいけばいい。渋滞を思い出して。ゆっくり行くと、最後は早く着く。

 

西成教授の思いのたくさん詰まった講義に、スカラー候補生たちは高揚した表情を浮かべ、両手に抱えきれないほどのおみやげをもらった様子でした。突出した才能がありながら不登校となっているスカラー候補生たちには、西成教授のメッセージがより一層鮮やかに響いたのではないでしょうか。

 

 

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