TTTop Runner Talk
2018.06.07

スカラー候補生 定例プログラム

己に勝つ
サカクラカツミ(ダンスパフォーマー/オリエンタリズム)

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2018年6月のトップランナートークはダンスパフォーマーのサカクラカツミさんです。サカクラさんは日本の伝統文化の持つ特異な「動き、リズム、精神性」を総合芸術として表現するアーティストです。世界40カ国をまわり、日本の伝統的な音や動きとプロジェクションマッピングの技術を融合させた独自のダンスパフォーマンスで観客を魅了しています。

「子どものころから、ずっと人とは違うなと感じていた。自分のことをわかってくれる人は両親だけで、友人はいなかった。そんな自分をなんとか変えたいと思っていたけど、変われなかった。クラスの中で、運動も勉強もできて人気な男の子たちと自分はなにが違うんだろうって考えてた。」

 

サカクラさんは、小・中学生の頃は作品づくりや絵を書くことに没頭していましたが、勉強や運動は大の苦手。学校には行きたくなかったため、もしかしたらろくでもない大人になってしまうのではないかと常に不安な気持ちがありました。

 

そんな時も、よき理解者であった両親の言葉に何度も救われたと言います。

 

「なに言ってるの!あなたには、熱中できるものづくりがあるじゃない。熱中できることがあるって素晴らしい!」と、いつも応援してくれていた母のおかげで不安は一気に吹き飛んだのです。

そして高校では空手を、大学ではボクシングを習い、朝から夜まで練習に明け暮れました。

 

「カツミという名前は「己に勝つ」という意味で、他人と比べて勝った、負けたということよりも、己の限界に挑戦し、自分に勝つことが大切だ。」父の言葉がいつも心に残っていると言います。

 

やりたいことをやり続ける人生を歩んできたサカクラさんは、就職しても、やりたいことと違うと続けることができませんでした。

「何回も就職して、何回もやめてを繰り返して、やりたいことが全然わからなかった」そのときに出会ったのがヒップホップです。

 

「スーツケースの半分にダンスのビデオを詰めて、海外に行ってイベントを探し、オーガナイザーを探してビデオを渡すことを繰り返しました。何度も断られたけど、とにかく諦めなかったら勝ち抜きの全米放映のダンス番組に出場することになり、ヌンチャクをつかったダンスをしたら、チャンピオンになることができました。」

それからというもの、国内外のアーティストの振り付けの監修を行ったり、オリンピックで公演したりと活動の幅が一気に広がったといいます。


サカクラさんは、悩みの最中にいる子ども達にエールを送ります。

「色々やったことが今全部パフォーマンスにつながっている。今やっていることがあるなら、それに一生懸命熱中するのがいいと思う。小学生のときものづくりに熱中し、中学生のとき空手に熱中し、大学でボクシングに熱中し、社会人になってからヒップホップに出会った。人前で踊るのにはこの小さい体は不利だけど、ずっと続けることによって道が拓けた。今思うと、その時々で自分のやりたいことに限界まで取り組んできた。嫌なことをずっとやると、性格も歪むしビジョンも変わっちゃう。人生とはやりたいことをやるためにあるんだ。」

 

諦めない、信じ続けることを実践して今があるサカクラさんからは、終始体からエネルギーが満ち溢れていました。会場中にパワーが充満する中で、渾身のダンスパフォーマンスという形でサカクラさんならではのメッセージを子どもたちに伝えてくださいました。



サカクラさんの活動はこちらをご覧ください。▶︎ http://orientarhythm.com


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