TTTop Runner Talk
2018.09.26

スカラー候補生 定例プログラム

道無き道の歩き方
西野亮廣(芸人、絵本作家)

2018年9月のトップランナートークは西野亮廣さんです。現在は、芸人としてだけでなく絵本作家やオンラインサロン、映画製作など様々な分野でご活躍されています。

 

「絵本「えんとつ町のプペル」を映画化してディズニーを興行収入で倒そうとしている西野です」西野さんは、ご自身のお話をはじめました。

 

「今まで誰もがやろうとしなかったことへの挑戦。もし現実の中に夢を落とし込むことができたらおもしろいと思わない?例えば、テクノロジーメガネをかけると、まるでえんとつ町を歩いているように、実際にそこで人が生活しているような感覚を持ちながら回れる美術館。町を見下ろすことができる巨大な滑り台。こんなものがあったらワクワクしませんか?」

西野さんのアイデアはつきません。最近着手している、地図の作成もその1つです。

 

「普通の地図は物理的距離で書かれているけど、今作っているのは精神的距離を元にした地図。月額制でオンラインサロンを開いて、そこで一万人の会員が、自分や知人が関係している場所の情報を交換する。徒歩1分のところにある全然知らない人がやっている店に行くよりも、徒歩5分の知っている人がやっている店にいった方が精神的距離が近い。そういう視点でそれぞれが地図をつくると、地球の形が変わってくる」

 

「ただ、アイデア自体にはなんの価値もない」という西野さんは、それを実現するための方法も工夫しながら編み出していました。

 

「えんとつ町のプペルの絵本を作るとき、世の中のほとんどが分業制で進んでいるのに、なんで絵本は1人で作ることになっているんだろうと不思議に思った。なぜそうなっているのか考えてみると、お金の問題に行き着いた。」

絵本の市場は小さく、制作費や分業制にした際の人件費が支払えないから絵本は1人で作るものだという常識が出来上がったことに気が付いたのです。そこで、40人体制で絵本を作ることを前提に、まずはクラウドファンディングで資金調達を始めました。

 

しかし、これまでテレビタレントが始めたクラウドファンディングはことごとく失敗していました。なぜ西野さんは、2度の実施で目標金額を調達できたのでしょうか?

 

「現代のお金とは信用の証明です。クラウドファンディングとは、信用をお金に両替するための両替機能。信用を得るためには嘘をついてはいけない。嘘をつかなくてはいけないような環境に身をおかない。そういう草の根運動的なことをコツコツしていくことが大切です。」

 

「信用を稼ぐのが難しい人はどうしたらいいですか?」

会場にいる子どもから手が上がります。

 

「まずは嘘をつかないこと。考える、正しく努力することが大事。僕は勘がいいと言われるけれど、勘とは経験値のこと。挑戦して失敗している人が一番勘かいい。とりあえず、挑戦する、アクションを起こす。失敗しても立ち上がり癖をつけておく。」

 

道なき道をつくるための方法は決まっていない。だからこそ、アイディアを着実に形にしながら広がっていく西野さんの道なき道は、シンプルにも信頼を礎にできていました。

 

 

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